葉酸の副作用とは？

葉酸を摂取することでどんな副作用があるのでしょうか？

葉酸は水溶性ビタミンで過剰に摂取しても尿として排出されるので、あまり神経質になる必要はありません。

しかし海外の研究では過剰摂取による副作用などがいくつか報告されています。

ただし、それは1日あたり1000μg以上の過剰摂取を続けた場合です。

アメリカでは高用量の葉酸サプリがあり、日本では考えられないくらい過剰に摂取する方もいます。

なので、1日400μgの摂取が推奨されている日本の葉酸サプリでは、そのように過剰に摂取することは通常では考えられません。

しかし参考として過剰摂取した場合の副作用について紹介します。

過剰摂取の副作用とは？

葉酸をサプリメントとして摂取する場合、食事で葉酸を摂取するよりも体内で吸収されやすいです。

そのため合成葉酸のサプリで摂取する場合は、いくら体に良くても過剰に摂取しないように気をつける必要があります。

具体的な副作用の症状としては、食欲不振・吐き気・不眠症・むくみ・紅斑・かゆみ・呼吸障害・亜鉛の吸収率低下などが報告されています。

過剰摂取で小児喘息のリスクが高まる？

オーストラリアの研究では妊娠後期（30～34週）に葉酸（モノグルタミン酸型）を1日1000μg過剰摂取すると、胎児の小児喘息のリスクが25％高まったという報告があります。

ただし、この結果を受けて、「妊娠後期に葉酸を摂取すると小児喘息のリスクが高まるの？」と勘違いしてはいけません。

葉酸は妊活中から妊娠初期～後期、産後も含めて母体や胎児の機能を生成する上で欠かせない栄養素です。

重要なのはサプリで摂取する場合は1日400μgに抑えて、くれぐれも過剰に摂取しないことです。

食事で葉酸を摂りすぎることは？

葉酸は豚や牛などのレバー、ほうれん草やブロッコリーなど緑黄色野菜に多く含まれています。

葉酸サプリを飲んで、かつ、こうした葉酸を含む食材を食べたら過剰摂取になる？と心配する方もいるでしょう。

しかし、食事性葉酸は体内で約半分しか吸収されません。

日本人の成人女性が食事から摂取する葉酸の平均は291μgと言われています。

つまり普通に食事していても、この程度なので、葉酸サプリの400μgと合わせても、1日あたり1000μgを超えることはないでしょう。

葉酸不足の副作用とは？

葉酸が不足するとどうなるか？まずビタミンB12欠乏と同様に巨赤芽球性貧血を引き起こします。

また血清中のホモシステイン含量も高くなるため、動脈硬化の引き金になります。

また妊娠中の母体の葉酸が不足すると胎児の神経管閉鎖障害や無脳症を引き起こします。

妊娠が判明するのは早くて6週目から7、8週目。しかし胎児の神経管が形成されるのが受胎後28日以降、6週まで。

だから妊娠が分かってから慌てて葉酸を飲んでも厳密な意味では遅いとされます。

なので妊娠を計画している女性は今から葉酸を飲んで準備しておくのが良いでしょう。

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