高額査定に繋がる3つのポイント

着物買取では、1000円以下の査定額になるものもあれば、数十万円になるものもあります。素人目では同じように見える着物でも、目利きが出来る査定員に鑑定してもらえば、その違いは一目瞭然です。

 

では、どのようなポイントが高額査定に繋がるのかについて、詳しくみていきましょう。着物買取業者が査定の際にチェックするポイントを以下にまとめました。

◆着物の素材

◆落款・証紙

◆希少性の高さ

着物の素材

まずは着物の素材です。着物は大まかに分けると正絹、木綿、化繊、ウール、麻の5種類に分けられます。

 

訪問着や振袖など、一般的に最も需要が高いのは正絹の着物になります。

 

よってリサイクル着物の市場では正絹でつくられた着物の需要が高く、結果的に買取額にも期待できるというわけなのです。紬や羽二重、縮緬なども代表的な絹織物であり、大島紬や友禅など名の知れた着物ですと、さらなる高値が期待できるでしょう。

 

麻や木綿などの素材でもそれが伝統工芸品などの着物であれば、高値が付けられる可能性はありますので、まずは査定に出してみましょう。

 

落款・証紙

査定ポイントの一つである落款や証紙は、聞きなれない方も多いのではないでしょうか。落款とは、作家が作成した品の証のことで、これがあることで作者や制作工房を知ることが出来ます。

 

数ある着物の中には、似たようなデザインや同じ作風のものがあり、一目ではその違いを見分けられない場合もあります。そのような場合でも、落款を元に作者を割り出すことで、正しい査定額を算定出来るのです。

 

証紙とは、着物を購入した時に必ずついてくるもので、その着物の産地や価値を証明する登録商標です。生地の織り元や織物工業組合のマーク、伝統工芸品などのマークがあるため、証紙を見れば一目で産地や品質が分かります。

 

希少性の高さ

最後のポイントは希少性の高さです。例えば、産地特有の染織品で今は作られていない着物、国や地域の伝統工芸品に指定されている着物、人間国宝が作った着物などは希少性が高いといえるでしょう。

 

昔は大量生産されていたものが時代とともに淘汰されていたり、作業工程に手間がかかるため少量しか生産できないものなど、理由は様々あります。しかし落款や証紙が無い場合や持ち主が価値を知らない場合、それを見極めるのは容易ではありません。

 

やはりいずれの場合も、着物の知識を持つ査定員に見てもらうことで、確かな価値を知ることができるでしょう。