更年期による白髪…髪の劣化を防ぐには
思春期から女性の体内で急増する女性ホルモンは30歳頃まで増加し続け、30歳を過ぎた頃からは減少傾向に転じるものの減少率はしばらく緩やかな状態が続きます。
緩やかに減少していた女性ホルモンは40代に突入すると減少率が高まり、45歳を過ぎた頃からは尚一層高まる上に著しく女性ホルモンが減少した事によって更年期障害も出てきます。
女性ホルモンは心身のバランスを良好に保つ働きを持っているので、減少すると身体に不調や変調が感じられるようになり、見て取れる変調の1つとしてあるのが頭髪に白髪が目立つ様子です。
女性ホルモンを構成しているエストロゲンという卵胞ホルモンには、頭髪の成長をサポートして長い年月にわたり頭皮に留めておく作用を有しているため、女性ホルモンの割合が健やかであれば4年間から6年間にかけて頭髪に定着するものの、エストロゲンが減少すると定着力も低下するので薄毛や白髪などの諸症状が顕著になります。
そのような更年期障害が要因になっている白髪を改善するためには、通常のヘアケアと共に更年期障害に長けた対策を施すと効果的なので、年齢を重ねると悪化しやすくなる血行を再び健康的にすべく、頭皮マッサージを積極的に行うようにしましょう。
人間は年齢を重ねると血管の働きや強度が低下するため、血管内を流れる血液の勢いが弱まり血液が行き届かなくなった毛細血管は失われてしまいます。
毛細血管が失われると、頭髪を生成するための毛母細胞に血液と栄養が届かなくなり髪の毛の質が悪くなってしまうので、自らが頭皮に直接的にマッサージを施してあげる事が有効的です。
頭皮マッサージを行う際には指を地肌に当て、地肌に当てた指がその場から動かないようにしながら円を描くように動かします。
指は固定したまま動かすものの、力を入れすぎないようにする点がポイントであり、方向は下方向から上方向や横方向から斜め上方向などに動かしましょう。
指で頭皮に触れた際他の部位に比較して冷たく感じられたり、硬くなっているように感じられた部位は血行が悪化しているので、より一層重点的にマッサージを施すようにします。
同様に血行を促進させる方法としてあるのが運動を生活習慣の中に取り入れる事であり、負担に感じないウォーキングやサイクリングなどの有酸素運動を習慣化すると、全身の血行が良好になり頭皮の毛細血管も含めた全身の隅々にまで血液が行き届きますし、ホルモンバランスが整い更年期障害と共に白髪もよくなっていく可能性があります。