ビフィズス菌の働きとは?

ビフィズス菌といえば様々なヨーグルトに含まれていることで有名です。では具体的にビフィズス菌はどのような働きをするのでしょうか?

 

ビフィズス菌は現在、50種類以上あり、ヒトだけでなくゴリラやミツバチなど様々な動物の腸内にも生息しています。

 

中でもヒトの腸内にあるビフィズス菌は腸内細菌の約10%を占めており、その種類も数も多いとされています。

 

ビフィズス菌とストレスの関係

ストレスで胃がキリキリするとかよく言いますが、ストレスは胃酸に影響を与えることは知られています。

 

ストレス状態にあるとビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌が減少し、悪玉菌が増加することが実験で観察されたそうです。

 

ストレスとビフィズス菌の減少が関係あるのは興味深いですね。

 

ビフィズス菌と食物繊維不足の関係

急速に肉食が進んだ最近の人類の食生活では脂肪やタンパク質の摂取が中心で、食物繊維は減少して1日分も摂取できていないことも珍しくありません。

 

野菜や果物類に含まれる食物繊維やオリゴ糖はビフィズス菌をはじめ善玉菌にとって欠かせないものです。

 

偏食しがちな食生活では食物繊維不足から善玉菌が減りがちで悪玉菌が増えやすいのです。

 

ビフィズス菌と運動不足の関係

運動不足になると筋力が衰えるため、腸で便を押し出す蠕動(ぜんどう)運動が弱くなります。

 

すると便がお腹に溜まるようになり、便秘症状を引き起こします。

 

ヒトの腸内細菌の調査では慢性的に便秘になるとビフィズス菌が減少することが確認されています。つまり運動不足になるとビフィズス菌が減ってしまうんですね。

 

ビフィズス菌と年齢の関係

ヒトは生まれた時は腸内細菌のうちビフィズス菌は90%以上を占めています。つまり善玉菌ばっかりなんですね。

 

しかし成人になる頃にはビフィズス菌の占める割合が約10%に低下し、高齢者になるとわずか1%にも満たないとされています。

 

偏食や運動不足、現代社会のストレスなどがいかに善玉菌を減らし、悪玉菌を増やしているのかよく分かる数字ですね。