プロテイン

筋力トレーニングを行っている人に人気が高いプロテイン。
プロテインはタンパク質で、三大栄養素のひとつです。
タンパク質は筋肉をはじめ皮膚や髪の毛などの材料になり、免疫力や酵素の働きにも影響を与えます。
プロテインの効果は個人差がありますが、一般的に筋肉が付きやすくなります。
筋肉は使うと損傷し、損傷した筋肉が修復されるというサイクルを繰り返して大きくなっていきます。
損傷した筋肉を休ませるさいに適切な栄養を摂取すると、効率的に筋肉を修復できます。
プロテインの種類は大きく分けて3種類あります。
牛乳から作られるホエイプロテインは、体への吸収速度が速いという特徴を持ちます。
チーズやヨーグルトの製造過程で乳清と呼ばれる上澄みが出てきますが、乳清に含まれているのがホエイプロテインです。
筋肉の合成に関わっているロイシンが豊富で、トレーニング後に摂取すると素早くタンパク質を補えます。
現在最も多く販売されているのがホエイプロテインです。
牛乳由来の動物性プロテインなので、筋肉量を増やしたい人が愛用しています。
消化吸収性に優れているので、筋力トレーニングの前後や間食時に摂取すると効果的です。
ホエイプロテインと同じく牛乳を主成分とするのがカゼインプロテインです。
カゼインは「凝固するタンパク質」です。牛乳から脂肪とホエイを取り除いた残りの不溶性固形成分です。
この主成分であるカゼインは生乳を構成するタンパク質の約80%を占めています。
ホエイプロテインが水溶性で吸収が早いことに対し、カゼインプロテインは不溶性で固まりやすく、体への吸収速度がゆっくりであることが特徴です。ホエイプロテインが約2時間で吸収するのに対して、カゼインプロテインはその3~4倍、約7~8時間かけてゆっくり吸収されていきます。
ソイプロテインはダイエット中の女性に人気があるプロテインで、大豆が原料になっています。
大豆には女性ホルモンと同じような働きをするイソフラボンが含まれ、食物繊維も豊富です。
吸収速度がゆっくりなので、ダイエット向きのプロテインになります。
ソイプロテインは、他のプロテインよりもアルギニンが多いという特徴を持っています。
アルギニンは成長ホルモンの分泌を促し、血液の流れをスムーズにして筋肉を成長させます。
プロテインは健康食品なので、薬とは異なり好きなときに飲めます。
腎臓や肝臓に負担をかける可能性があるため、プロテインを一度に大量にのむのは避けます。
プロテインでタンパク質を摂取する場合は、1回あたり20gから30gが目安になります。
1日に必要なタンパク質の量を計算し、食事で補えない分をプロテインで摂取するようにします。
プロテインは小まめに補給し、筋力トレーニングが終わったら体作りのために休養をしっかり取ります。
タンパク質は1gあたりエネルギーが約4kcalなので、飲み過ぎるとカロリーオーバーになる可能性があります。
タンパク質を多量に摂取すると、使われないタンパク質が脂肪になって蓄えられます。