AGE(週末糖化産物)について
糖化とは、体の中でタンパク質や脂質が余分な糖と結びつくことです。
糖化が起こると、終末糖化産物AGE(Advanced Glycation Endproducts)という毒性の強い物質が生成されます。
AGEは肌や血管、内蔵、骨などに蓄積し、炎症を引き起こしてさまざまな老化現象や病気の原因となります。
肌の老化の原因は7割が酸化、残りの3割が糖化といわれています。
酸化は「体をサビさせる現象」、糖化は、「体をコゲさせる現象」と表現され、AGEこそがコゲの正体なのです。
健康で若々しい肌を目指すのであれば、酸化と併せて糖化にも注意が必要といえます。
老化促進物質であるAGEが体におよぼす影響
シワやたるみ
肌の真皮にはコラーゲンやエラスチンといった線維組織があり、網目状に広がり肌の弾力を支えるバネの役割をしています。
若々しい肌には欠かせない、大切な組織です。
AGEはこれらの繊維同士をくっつけて、バネの役割を奪ってしまいます。
繊維はやがて固くなり、ちぎれるなどして肌の弾力が失われます。
弾力のない肌はハリがなくシワができやすい状態で、たるんで老けた印象です。
肌の乾燥
AGEが引き起こす炎症反応や血管へのダメージで、肌細胞の保水力が低下、栄養も十分にいき渡らなくなります。
保湿成分を賛成する機能も低下するため、肌はどんどんうるおいを失ってしまうのです。
肌の乾燥は、ごわつきやシワだけでなく、肌のバリア機能を低下させシミやくすみなどの原因にもなります。
さらに、放置するとさまざまな肌トラブルを引き起こすため、ただの乾燥と甘く考えるのは危険です。
シミやくすみ
シミやくすみの原因は、メラニンという色素です。
本来肌を守るメラニンは、表皮の一番下にある基底層のメラノサイトでつくられ、ターンオーバーとともに徐々に押し上げられて最終的には不要な角質(垢)として排出されます。
この排出がうまくいかない場合、肌に沈着してシミやくすみになるのです。
肌細胞が糖化しAGEが蓄積すると、肌のターンオーバー乱れ、メラニンのスムーズな排出が阻害されてしまいます。
また、AGEの刺激でメラニン色素が活発化するためシミの増加にもつながります。
さらに、AGEは黄褐色をしており、蓄積されることで、肌全体がどんよりくすんでしまいます。
透明感のない肌は、年齢よりも老けた印象と不健康なイメージ原因です。
肌荒れ
AGEは肌の新陳代謝を阻害し、ターンオーバーを乱す要因です。
ターンオーバーが正しく行われず停滞すると、古い角質が肌表面に蓄積し、肌の乾燥やごわつき、がさつき、くすみ、毛穴の詰まりといった肌荒れの原因になります。
逆にターンオーバーが早まると、必要な角質まで剥がれ落ちてしまい、肌が乾燥しやすくなり、乾燥ジワ、バリア機能の低下による痒みや赤み、弾力の低下などが起こり、敏感肌状態になってしまいます。
組織の炎症
糖化で生成されたAGEは、体内のいたるところに蓄積しRAGE(receptor for AGEs)というAGEs受容体と結合し、炎症性サイトカインという物質を生成します。
炎症系サイトカインは体内でさまざまな炎症反応を促進する物質で、増えすぎると健康に大きな悪影響をおよぼします。
動脈硬化をはじめとした病気のリスクを高める
AGEは血管組織を劣化させて血管壁に炎症を起こすため、動脈硬化のリスクを高めてしまいます。
動脈硬化が進めば、心筋梗塞や脳梗塞などを発症する可能性も高まるのです。
そのほかにも、AGEは腎機能低下などの関連も指摘されています。
糖化を改善する7つのポイント
AGEは血中の糖とタンパク質が結びつき生成されます。
そのため、糖分の多い食品を摂りすぎず、血糖値の急上昇を抑えれば糖化を防ぐことができます。
ここでいう糖分は、甘い砂糖(ショ糖)や果糖だけでなく炭水化物も含みます。
とはいえ、糖分は生命活動に欠かせないエネルギー源であり、極端な制限はおすすめしません。
甘いものや炭水化物は適量に抑え、バランス良く色々な食品の摂取を心がけることが大切です。
朝食を抜く、ファーストフードばかり食べる、早食いや大食いなど、血糖値の急上昇を招く悪習慣は断ち切るようにしましょう。
AGEは食品にも含まれますが、調理法を変えるだけで含有量を減らすことも可能です。
加熱温度が高い調理法などAGEの量は増えるので、「揚げる」よりは「焼く」、「焼く」よりは「ゆでる」といった調理法の工夫でAGEの含有量を減らしましょう。
例えば、ゆでたジャガイモのAGE含有量は17KU(キロユニット)ですが、フライドポテトのAGE含有量は1577KUであり、約90倍になります。
同じ食材でも加熱の方法によってAGEの量をコントロールすることができるということを覚えておきましょう。
糖化を防ぐ食品を積極的に摂取することも効果的です。
例えば野菜やフルーツに含まれるビタミンCは抗糖化に有効であること、鉄分にはAGEの生成を阻害する働きがあることがわかったいます。
また、ポリフェノールやビタミンの豊富なほうれん草、ブロッコリー、セロリなどの野菜やきのこ類には、AGEの九州を抑える作用があります。
AGE含有量が多い食事をする際には、積極的に組み合わせて食べるとよいでしょう。
なお、血糖値の急激な上昇を抑える低GI値の食品を意識して食べれば、AGEの生成を防ぐことができ、糖化の改善にもつながるでしょう。
食物繊維をたくさん含む根菜や海藻類は、代表的な低GI食品です。
AGEは、食後30分から1時間で血糖値が上がって糖化が起こることで生成されます。
その前に有酸素運動を行い、糖をエネルギーとして消費できれば血糖値の上昇を抑えられ、結果として「糖化」のリスクを抑えることができるでしょう。
ただし、食後の激しい運動は消化不良の原因になるため、軽い運動で問題ありません。
15分程度のウォーキングや20回程のハーフスクワットで十分です。
運動習慣のない方はいきなり運動をすると体を痛めてしまう可能性があります。ストレットなどをしながらできる範囲ではじめてください。
食生活だけでなく、飲酒・喫煙習慣にも注意が必要です。
アルコールを代謝する過程で生成されるアセトアルデヒドは、タンパク質と結合してアルコール由来のAGEをつくります。
アルコールを好まれる方は飲酒量をほどほどに控えましょう。
また、喫煙習慣のあるかたはない方に比べて皮膚内のAGE沈着量が高いことが判明しています。
さらに、喫煙は美肌の味方であるビタミンCを破壊し、健康だけでなく美容にも大きな影響をおよぼします。
可能であれば禁酒するのは理想です。
私たちの体はストレスを感じると「コルチゾール」というストレスホルモンを分泌します。
コルチゾールはストレスに立ち向かうため欠かせないホルモンですが、ストレスが過剰になると分泌量が増え、さまざまなトラブルを引き起こします。
コルチゾールはインスリンの過剰分泌を招き、血糖値の急上昇と急降下を繰り返すことで糖化を促進させます。
糖化を防ぐには、普段からストレスを発散することが大切です。
音楽を聴いたり、ゆっくりと入浴をしたりと自分なりのストレス発散方法を見つけましょう。
睡眠中にはメラトニンや成長ホルモンなどが分泌され、新陳代謝や免疫機能を活性化し、体の修復や不要な物質の排出を促したりします。
つまり、睡眠不足が続くとAGEを排出できず、糖化による肌や体へのダメージが進んでしまうのです。
美容と健康のため、質の良い睡眠は欠かせません。
湯船に浸かって体をリラックスさせたり、寝る前のカフェインを摂らないようにしたりとスムーズに入眠できるように心がけましょう。
「糖化」による肌老化のケアはクリニックで
当サイトでは、肌のお悩みにあわせた施術ができるおすすめのクリニックをご紹介しています!
一人で悩まず、まずはカウンセリングしてみましょう!