口臭を防ぐための舌磨き
鏡で自分の口の中を見たときに、舌の表面に白い苔のような付着しているものをけたことがある人も多いことでしょう。この苔のようにこびりついている汚れのことを舌苔と呼んでいます。
この正体は舌の表面に無数にある小さな突起が固くなって、その間に細菌や口腔内の粘膜、食べ物のかすなどの汚れがたまったものです。汚れの種類や量によっても、黄色に見えたり白に見えることもあります。
基本的にはだれにでもできるものであり、舌苔があるからといって治療をしなければならないわけではありません。しかしこの舌苔が分厚くなってしまうと、食べ物を食べても味を感じにくくなったり、場合によっては口臭の原因になるこの考えられます。
舌苔は人によって出来やすさがことなるものであり、口をあける癖がある人は口の中が乾燥するので、舌にも汚れがこびりつきやすくなるでしょう。またストレスなどによって唾液の分泌量が少ない人も、同じようにこびりつきやすくなります。そして加齢などによって、舌の運動機能が低下したり、唾液の分泌量が少なくなってしまうと、口の中の汚れを落とす働きができなくなり、舌苔も増えていくことでしょう。
舌苔が口臭のもとになるメカニズムとしては、細菌がにおい物質を放出するということです。口腔内にはさまざま細菌がありますが、この細菌が舌苔に付着した場合には、舌の表面にある古い粘膜や食べ物のかすなどを害しはじめます。その過程で硫化水素が発生し、これが嫌なにおいを発生させる元ということです。そのため舌苔が口臭の直接的な原因になりえる可能性があるということです。
このことから口臭を防ぐためにも、舌をケアすることは重要だということがわかります。その一つの方法が舌磨きです。専用のブラシを使って接待を落とす方法です。ポイントとしてはやさしく丁寧に行うことで、やり方は鏡を見ながら舌を突き出して、舌苔の範囲を確認します。その後水に浸したブラシを舌苔の一番奥にあてて、軽い力で手前に引いて行きましょう。この時にあまりにも強い力で行ってしまうと舌を傷つけることになるので、やさしく行うことがポイントです。
一度引いたらその都度ブラシを水で洗います。この方法をブラシに汚れがつかなくなるまで繰り返せば、きれいに舌苔を落とすことができます。磨き過ぎには十分に注意し、やり過ぎると舌を傷つけることにもつながるので、1日に一回起床時に習慣として取り入れてみるとよいでしょう。