ノコギリヤシの効果とは?
ノコギリヤシとは?
ノコギリヤシとはヤシ科のハーブの一種で、葉っぱがノコギリ状になっていることから、英語名でSAW PALMETTOと呼ばれています。ノコギリヤシは和名になります。
アメリカ南東部原産の低木のヤシで、伝統的に男性や女性の生殖障害、さまざまな疾患に起因する咳などの症状に使用されていました。
現在では、前立腺肥大に関連する排尿症状、慢性骨盤痛、偏頭痛、脱毛などの症状・疾患に対するサプリメントとして評価が高まっています。
ノコギリヤシには抗炎症作用があることから、前立腺の炎症を抑える効果が期待されています。
現在では、ノコギリヤシの果実エキスはヨーロッパで医薬品として認可されています。ノコギリヤシの果実は、天然成分のため副作用が少ないという利点があり、ヨーロッパでは泌尿器科医から高く評価されています。
ノコギリヤシの成分と効果は?
ノコギリヤシの果実には有効成分である脂肪酸が多く含まれており、この成分を含むノコギリヤシエキスは5α-リダクターゼという酵素の働きを抑えます。
5α-リダクターゼは男性の前立腺肥大や脱毛に関係があり、その働きを抑えることから予防効果が有効視されています。
(1)前立腺肥大の予防・改善
前立腺は男性だけにある尿道近くのクルミ大の生殖器の一つです。前立腺の尿道近くの結節が肥大する病気が前立腺肥大です。
要因としては加齢によるホルモンバランスの崩れで男性ホルモンのジヒドロテストステロン(DHT)の過剰作用が有力視されています。
ジヒドロテストステロンは5α-リダクターゼによって男性ホルモンのテストステロンが変化した物質です。
ノコギリヤシは5α-リダクターゼの働きを抑制するため、ジヒドロテストステロンの過剰な生成を抑制し、特に前立腺肥大の初期症状の改善・予防に効果的です。
(2)前立腺炎の抑制効果
ノコギリヤシには炎症を促すプロスタグランジンやロイコトリエンといった物質を生み出すリポキシゲナーゼやシクロキシゲナーゼといった酵素の働きを抑制し、炎症を鎮める効果があります。
前立腺炎は若い世代の男性に多く、残尿感や排尿痛、頻尿などを引き起こします。慢性化すると治りにくく、細菌性のものは再発を繰り返すといわれています。
(3)排尿障害を改善
ノコギリヤシは前立腺肥大に伴う排尿障害を改善する効果があります。
イタリアで1995年に行われた実験では前立腺肥大患者63名を対象に160mgのノコギリヤシエキスを3週間投与したところ、残尿感が改善されたことが報告されています。
また94名の前立腺肥大の患者を2グループに分け、ノコギリヤシ果実エキスを1ヶ月摂取したグループと摂取していないグループを比較したところ、ノコギリヤシ果実エキスを摂取したグループでは、夜間の排尿回数が平均3.1回から1.7回に減少したことが報告されており、頻尿の改善効果が明らかになっています。
(4)抜け毛予防効果
ノコギリヤシはジヒドロテストステロンの生成を抑制します。ジヒドロテストステロンは皮脂を過剰に分泌させ毛穴を塞ぎ、頭皮の脱毛を促します。
毛穴が塞がれと皮脂に生息している菌が刺激され、角栓が形成されることで髪の毛の入り口を塞いでしまいます。
このような状態だと髪を洗ってもすぐベタつき、ニキビや湿疹ができやすくなり、結果的に髪の毛が抜けやすくなります。
ノコギリヤシはジヒドロテストステロンの働きを抑制するので抜け毛を予防する効果があると期待されています。